鈴木観助本舗

創業130有余年。
伊勢で親しまれ守り続ける伝統の味
伊勢の二見浦は、平安朝のころより多くの歌にも詠まれた名勝地であり、いつの時代も伊勢神宮の参拝者が多く訪れてきた地。JR参宮線の二見浦駅から夫婦岩へと続く夫婦岩表参道沿いは、その歴史的な佇まいを残した建物や伝統的なお土産店などが並び、今も多くの人々が訪れる観光スポットである。
ご紹介する〈鈴木観助本舗〉の「くうや茶屋餅」は、餅米をせいろで蒸して米の形を残すように半つきし、あっさりした良質のこし餡を包んだ伊勢二見が誇る隠れた銘菓だ。二代目の鈴木観助氏が東京の老舗和菓子店で修業を積み、「味覚・触感・風味」を追求した逸品を、四代目となる現店主が今でも全工程の一つひとつを手づくりしながらその味を守っている。
こし餡に使う小豆は厳選した北海道産で、さらっとした口当たりのなめらかさを大切にしている。もちろん餅米も国産100%。口に入れてひと噛みすれば、半つきされた餅米の間から気品のあるこし餡のほんのりとした優しい甘さが口の中いっぱいに広がる。
また、和菓子を通して季節の味を愉しんでいただきたいとの想いから、季節限定商品も揃う。春は桜の葉の塩漬けを餡に練り込んだ「桜あん」。夏は風味も爽やかな「瀬戸内レモンあん」。秋に出る「栗あん」は、風味・味ともに最高級品とされる宮崎県西郷村の栗を使った店一番の人気商品。冬に登場する「芋あん」は、徳島県のブランド芋・鳴門金時を使っている。さらに粒が大きく上品な甘みがある「北海道産大納言」を使ったおこわ(お赤飯)など、どれもこだわりの素材で丁寧につくられる美味しさから、全国にファンがいるほどだ。
店は宿が多く建ち並ぶ旅館街に位置し、店の裏には伊勢湾を望む二見浦公園もある。
昔ながらの美味しさで長く親しまれている御祝菓子〈鈴木観助本舗〉の「くうや茶屋餅」。まだ食べたことのない方はぜひとも味わっていただきたい伊勢二見の銘菓である。









店舗情報
鈴木観助本舗
住所 | 三重県伊勢市二見町茶屋537-18 |
電話番号 | 0596-43-1112 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の場合営業、翌日休日) |
ホームページ | https://www.kuuyamochi.com |