山菜料理 出羽屋
霊峰月山の麓で、全国的にも珍しい
山菜料理を専門とした料理宿
ご紹介する〈山菜料理 出羽屋〉の始まりは、出羽三山へ修行に向かう行者を食事でもてなし、お風呂で身体を休めていただきたいという想いから、1929(昭和4)年に出羽三山鉄道(現在は廃線)の開通と共に創業した。当時はまだ山菜料理という言葉は世に存在しておらず、現当主の祖父である二代目当主が「山のおかず」を「山菜料理」として確立し、世に広めたのだという。
霊峰月山へと続く国道112号から1本入った通り沿いに建つ〈出羽屋〉。入り口は約100年前に建築された当時の姿を残す趣ある佇まいで、客室は7室。離れであったり、蔵を改装した客室もあり、全室畳敷きされた和室でゆっくり過ごしていただける。本館の3階には、かつて行者が修行の疲れをほぐしたお風呂があり、その湯船を満たしているのは月山の自然水の沸かし湯。とろけるようななめらかさがあり、髪や肌にも優しく、湯上りの肌はしっとりする。
そしてここ〈出羽屋〉で最も愉しみなのが山菜料理の数々だ。「山と生きる。山に生きる。」をコンセプトに、月山を中心に周辺の山々から採ってくる四季折々の山の恵みを、素材が持つポテンシャルを最大限に引き出しながら、シンプル且つダイナミックな料理として表現する。2023年1月に誕生した「シェフズテーブル」は1日1組限定で、四代目当主の佐藤氏が目の前で料理する臨場感と共に食事を愉しめる特別な空間だ。また〈出羽屋〉では、この地域に伝わる山菜料理の最高峰で、人を正式に招待する時に出していたという「お振舞い料理」を召し上がることもできる。これは、何か月もかけて用意した山の料理を、伊万里や会津塗り、輪島塗りといった特別な器で提供するおもてなしのための料理。シェフズテーブルや「お振舞い料理」付きの宿泊プランも用意されているので、ぜひご予約を。
〈出羽屋〉は、全国でも珍しい山菜料理を専門とする料理宿。ここに来なければ味わうことのできない至極の料理の数々を、存分に味わっていただきたい。
店舗情報
山菜料理 出羽屋
住所 | 山形県西村山郡西川町大字間沢58 |
電話番号 | 0237-74-2323 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 20,900円〜 (1泊2食付き、税サ込) |
定休日 | 火曜日、12月25日~1月3日 |
ホームページ | https://www.dewaya.com |