松之山温泉 ひなの宿ちとせ
高温の温泉を利用したサステナブルに取り組む温泉郷で
新しいカタチでの湯治を提案する老舗の湯宿
新潟県の南部、信越国境に位置する十日町市にある松之山温泉は、日本三大薬湯とも言われるほどに効能ある温泉が湧き出す地。温泉は約1200万年前の化石海水で塩分濃度が高く、温泉成分の溶存物質は基準値の約16倍、消毒作用のあるメタホウ酸は50倍以上も含有。古くから湯治場としても知られている。
ご紹介するのは、この松之山温泉の湯を存分に愉しむことができる〈ひなの宿ちとせ〉。明治期の創業からおよそ120年の歴史を持つ老舗で、2023年には「にっぽんの温泉100選・人気温泉旅館・ホテル250選」に選出された名旅館である。
写真で紹介している客室は、2023年8月に誕生した温泉スイート「雪あかり」。2ベッドルーム仕様の広々とした空間には、キッチンも付いているので、ご自身で料理をしながら温泉街に暮らすように滞在できる新しいタイプの客室。一泊とは言わず二泊三泊と長期での滞在にもおすすめだ。
松之山温泉郷では、98℃という高温の温泉を利用した「バイナリー発電」に取り組んでおり、毎時210kw、年間124万kwの電力を作り出している。これは一般家庭280世帯相当の電力量であり、地域を上げてサステナブルな地域づくりに取り組んでいる。
また宿の向かいには、ツアー案内やレンタサイクルの貸し出し、ワーケーション、カフェとしてもバーとしても利用できる〈ちとせ〉直営の「湯治BAR」が誕生。10時からのカフェ・ワーキングタイムには、新名物の「温泉熱コールドブリュワー湯治コーヒー」を、16時からのバータイムには、妻有ビールやブラックシンボルのシェリー酒、フードメニューには松之山地域のナラやブナなどの間伐材を活用した薪窯(まきがま)で焼き上げる「スペアリブ」と「山菜ピザ」が絶品。お風呂上がりにぜひとも訪れていただきたい。
余剰温泉を有効活用しながら温泉の持続性と、地域全体で里山の循環性を大切にする取り組みを行っている松之山温泉郷。その中で〈ひなの宿ちとせ〉は、これまでにない新しい温泉での滞在を提案している。宿にはポルシェとアウディのEVステーションも用意しているので、電気自動車の方も心配なく訪れていただきたい湯宿である。
店舗情報
松之山温泉 ひなの宿ちとせ
住所 | 新潟県十日町市松之山湯本49-1 |
電話番号 | 025-596-2525 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 ※1泊2食付き、税サ込、入湯税別 温泉スイート「雪あかり」 73,700円~ 温泉セミスイート「なごり雪」 40,700円~ 温泉露天風呂付客室 33,000円~ スタンダード客室 19,250円〜 |
定休日 | 月曜日、火曜日 ※月曜が祝日の場合は火、水曜日 |
ホームページ | https://chitose.tv |
湯治BAR | https://chitose.tv/tourism/tojibar |