ご紹介する〈松本設計〉は、佐賀県や福岡県を中心に、居心地の良い住まいの設計を提案する一級建築士事務所である。
代表の松本孝充氏は、2015年に松本設計を設立し、 グッドデザイン賞や福岡県美しいまちづくり建築賞など受賞歴も多く、 各方面から高い評価を受けている建築家である。
家は衣服や車のように簡単に買い替えが出来るものではないため、できるだけシンプルで飽きのこないデザインにすることを心掛け、長く暮らす場所だからこそ愛着を持てるよう、使うのは長持ちする自然素材にこだわっている。また、日本の建築は木の文化であるという考えから、職人のための手仕事を大切にする松本氏。現代の建築にはノミやカンナをあまり使わずに出来てしまう建物が多いが、あえて大工や左官職人、建具職人に依頼を行いながら、その文化を絶やさぬようものづくりの原点を後世に伝えることも建築家の役割と考えている。
また時に建築家は、自分が設計した家を“作品”と呼ぶこともある。しかし松本氏にはそのような考え方は一切無い。なぜならば家とは暮らしを営むための器であり、そこには建て主の生活があるからである。
家づくりに対する夢や希望、要望は千差万別であり、家を建てる場所も様々となる。それらを十分に考慮した上で、その場所においてどんな建築が適切なのか。土地が持つ長所を充分に活かし、短所を建築におけるアプローチで解決しながら、心地良い居場所となるよう設計に注力する。もちろん快適に生活する上で大切となる耐震性や断熱性、気密性もしっかりと組み込んで提案してくれる。
建築家や設計事務所は敷居が高いわけではない。その場所でどんな暮らしが出来るのか、〈松本設計〉と一緒に住み心地の良い家づくりをどうぞ実現していただきたい。
