法善寺なかたに
大将自らが目利きする極上素材を
繊細で研ぎ澄まされた江戸前握りで
夕刻になれば石畳の細い路地にネオンが競うように灯る法善寺横丁。ここは、古き良き面影を今に伝える情緒溢れる街。新旧の名店が軒を連ねる中、法善寺境内のすぐ横に並ぶ〈法善寺なかたに〉もその一つ。今宵も土壁に家紋を染め抜いた紺色の暖簾が揺れる。
大将の仲谷弘之氏は、東京や北新地の名店で修業を重ね、2014年に独立。店は奥様と2人で切り盛りし、ミシュランの一つ星を獲得したこともある。その後も驕ることなく腕を磨き常客を増やし続けている。
店内は、カウンターに7席のみという程良い広さ。設えにはこだわったというだけあって、黒の塗り壁に檜の白木が美しく映える。器や酒器はもちろん、使う道具類も一級品にこだわり、訪れていただければその落ち着きある雰囲気に、“大人の隠れ家”とはこんな店のことを言うのだろうと感じさせる。
仕入れの際には、漁の方法と魚の状態を重視し、選ぶのは全て国内の港で水揚げされた魚介のみ。信頼関係を築いてきた魚屋へ大将自らが足を運んで直接買い付ける。そんな最高級の素材と合わせるシャリには、旨みに富んだまろやかな粕酢を用いることもこだわりの一つ。繊細で研ぎ澄まされた一貫は、その佇まいも美しく食欲をそそる。鮨の旨みを引き立てる酒は、大吟醸や純米大吟醸など厳選した銘酒を揃えているので、運転の心配なき方はぜひ一献。
味わっていただけるのは、その日に仕入れた新鮮なネタや一手間加えたネタで握られる鮨をおまかせで。アテに始まり、お酒との進み具合を見計らいながらテンポよく握ってくれる。腹具合に合わせて追加の注文にも快く応えてもらえるので、どうぞお気軽に。
〈法善寺なかたに〉は、気心の知れた友人同士やお一人様でも訪れやすい浪花の名店。全国的にも人気の店なので、早めのご予約をおすすめする。
店舗情報
法善寺なかたに
住所 | 大阪府大阪市中央区難波1-1-7 |
電話番号 | 06-6211-4158 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
平均予算 | 35,000円〜 ※平均予算は税込み金額の目安です |
定休日 | 水曜日 |