真多呂人形
江戸期から続く伝統工芸を現代へ
暮らしに寄り添う木目込み人形
節句に飾る雛人形や五月人形には、子どもの健やかな成長と幸せを祈る、家族の想いがこめられている。この真摯で温かな想いを「木目込み人形」に託し、現代に生きる我々へと伝えてくれるのが、大正8年創業の老舗〈真多呂人形〉である。
別名賀茂人形としても知られる木目込み人形が誕生したのは、江戸中期。京都の上賀茂神社に仕えていた高橋忠重という雑掌が作った人形がルーツとされていて、桐の粉を正麩糊で固めた「桐塑(とうそ)」を用いて本体を成形し、その表面に彫った溝へ衣裳となる布地を丁寧に押し込んで仕立てていく技法が特徴的。その伝統技術を継承する同社は木目込み人形の正統伝承者として、唯一、上賀茂神社から認定を受けるほか、江戸木目込み人形は、通商産業大臣(現・経済産業大臣)より、日本の「伝統的工芸品」として指定を受けている。ふっくらとした気品あるフォルム、筆によって描かれる繊細な「描き目」の表情、そして幾重にも重なる優美な色彩は〈真多呂人形〉の持ち味で、随所に、平安文化を思わせる典雅な趣が息づいている。
また、同社では、伝統的な意匠を大切にしながらも、現代の住空間に自然となじむ洗練されたデザインを提案。コンパクトなサイズ感や現代的な感性を取り入れたシリーズなども意欲的に展開し、和室のみならず洋空間にも調和する人形づくりを追求。木目込み人形以外にも、名工による甲冑や鎧兜も製作し、空間を格上げするインテリアとしてご購入になるのもおすすめだ。
実際に作品をご覧になりたい方は、およそ280年受け継がれてきた伝統工芸の魅力を、間近で体感できるショールーム「MATARO会館」へ一度足をお運びいただきたい。会館内には、日本人形協会認定の「節句人形アドバイザー」も常駐し、人形選びや飾り方など、幅広い相談に対応してくれるので、はじめてご購入になる方も安心だ。
木目込み人形の製作を学びたいと言う方のために、基礎から人形づくりを学べる教室も展開し、ワークショップや一日体験なども開催しているので、どうぞお気軽にお問い合わせいただきたい。
店舗情報
真多呂人形
| 住所 | 東京都台東区上野5-15-13 |
| 電話番号 | 03-3833-9662 |
| 営業時間 | 9:00〜17:30 |
| 定休日 | 土日祝・夏季休暇・年末年始 |
| ホームページ | https://www.mataro-doll.com/ |
| https://www.instagram.com/mataro_doll/ |