粤菜R

粤菜Rエッサイアール

5つの想いを一皿に込めて。
伝統と革新の本格広東料理

　名古屋・東桜。栄や新栄町、高岳といった主要駅からほど近い街角に、ひっそりと暖簾を掲げる〈粤菜R（エッサイアール）〉。その扉を開ければ、静謐で凛とした空気に満ちた空間が広がる。ここは、広東料理の奥深さと店主の情熱、そして人と人との温かな繋がりが交差する、特別な場所である。

　店主である若林涼介氏が広東料理に魅了されたのは、横浜で味わった一杯のスープがきっかけだった。透明で滋味に富み、体の奥に染み入るような味─その感動を、多くの人に届けたいという想いが同店の原点となった。「R」に込められたのは、繋がり（RING）、敬意（Respect）、架け橋（Rapport）、再起（Revenge）、そして再訪（Repeat/Return）という5つの想い。それらは、料理にも空間にも静かに息づいている。

　〈粤菜R〉では、香港から取り寄せた伝統食材と、日本の四季が育む旬の食材を融合。広東料理の真髄「少油淡味」を基本に、油の使い方や火入れに工夫を凝らし、素材の旨味を引き出す。口当たりは驚くほど軽やかで、日本人の味覚にも自然に溶け込む。スペシャリテのスープは、まさに店の象徴だ。乾物や食材の旨味が丁寧に重ねられ、澄んだ一杯に深い奥行きを宿す。口に運ぶたび、心までそっと温まるような感覚に包まれる。“食得係福”—即ち、「食は幸福に通じる」という香港に根付く価値観のように、同店は料理を通して、記憶に残る時間を届けたいと願っている。大切な人との食事、特別な日の祝い、心を尽くす接待。そのすべてに寄り添うため、個室も完備し、コースの調整にも柔軟に対応する。

　伝統に敬意を払いながら、新たな表現を探し続ける〈粤菜R〉。ここにしかない味と、ここでしか得られない温もりは、きっと忘れられないひと時を彩ってくれるはずだ。

店舗情報

粤菜R

※平均予算は税込み金額の目安です