萌蘖
現代の建築技術で再構築された
今に生きる武家屋敷で特別な宿泊を
鹿児島市の閑静な住宅街、手入れの行き届いた垣根に立派な松と門がお客様を迎えるこの建物は、今に生きる武家屋敷〈萌蘖(ほうげつ)〉。ここは一日一組限定、一棟貸しの民泊施設である。門をくぐった先には日本文化を五感で感じられる空間が広がる。
鹿児島県は江戸時代に建てられた武家屋敷が数多く残る場所。鹿児島の気候風土や伝統に根ざした歴史的にも価値のある武家屋敷を後世に伝える方法として専門家と共に検討が始まり、現代的な在り方で再構築された建物である。
鹿児島の武家屋敷には「二つ家(ふたつや)」という独自の建築様式がある。一つは格式の高い住居棟の「おもて」、もう一つは日常使用する炊事棟のある「なかえ」、そしてその2棟を繫ぐ「てのま」という連結部から構成される。
萌蘖もこの伝統的な建築様式「二つ家」を採用しており、住居棟「ハレの家」と別棟のプライベートラウンジ「ケの家」とから成る。2棟は雨樋(あまどい)で繋がり、そこは“連絡通路”として使用できるようになっている。
「ハレの家」は2階建て。1階には二間続きの和室と、露天風呂やサウナがある浴室などを配したゆったりした空間。2階には寝室とワーケーションにも使える部屋を備えている。
専属のシェフがプライベートラウンジ「ケの家」で用意するのは、自然豊かな鹿児島で育った農畜産物をふんだんに使い、素材が持つ味わいと美味しさを十分に引き出したニュースタイルの郷土料理。連泊の際には、食事のオーダーにも可能な限り対応してもらえる。
ここ〈萌蘖〉は、武家屋敷という伝統的な建物の間取りを再現しているので、縁側などを介して室内と庭が程よく繋がり、季節を感じながら誰にも邪魔をされずにのんびりと滞在できる。コンセルジュも別の建物に常駐しているので、何かあればすぐに対応してくれる。
今に生きる武家屋敷〈萌蘖〉で、非日常の体験をぜひどうぞ。
店舗情報
萌蘖
住所 | 鹿児島県鹿児島市中山1-5-2 |
電話番号 | 099-296-9788 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 84,000円〜 (1泊2食付き、税サ込) |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://ho-getsu.jp |