豆子郎

お菓子を通して、お客様の心に寄り添う
おもてなしの心を大切に
遠く室町時代に誕生し、庶民からお殿様まで味わったという「外郎(ういろう)」は、季節のご挨拶やおもてなしに欠かせない縁起物でもあり、県を代表する銘菓の一つだ。他府県では米粉を用いることが一般的であるのに対し、わらび粉を主材料とする点が「山口外郎」の大きな特徴でもある。
ご紹介する〈株式会社 豆子郎(とうしろう)〉の創業は1948年。山口外郎の系譜を継ぐ老舗であり、看板商品の山口外郎「豆子郎」は、県民にとってもお馴染みの味。あたたかい蒸したての美味しさをお愉しみいただける「簾子(れんじ)豆子郎」と、生まれたての絹のようななめらかさ、みずみずしさが特徴の「生絹(すずし)豆子郎」の2種類のご用意があり、 “心に残るほどに美味しく、山口にしかない銘菓を作り出そう”という創業者・田原美介氏の気が遠くなるほどの試行錯誤から誕生した逸品だ。
同店では80年近い年月、この味わいを守り続けると同時に、「お菓子は、人生の様々な節目に寄り添い、贈る方の温かい気持ちを伝える大切な架け橋」という想いを大切に。材料の小豆や砂糖は最高ランクを使用。朝一番の新幹線や飛行機に乗る方にも、当日蒸したての豆子郎をお買い上げいただけるようにと、朝2時から製造を開始する。豆子郎には大納言を蜜炊きしたものが入っているが、豆一つひとつにも妥協せず、豆を選別する専門職がいるほどだ。焼き菓子や棹菓子、薯蕷饅頭等、店頭に並ぶ商品はどれも頑なまでに良質な素材にこだわり、その良さを最大限に活かすべく、保存目的の添加物は一切不使用。このすべてに、お客様に喜んでいただきたいとの真心がこもっている。
販売店は県内12店の直営店のみとなり、「どのような場面で、どのような気持ちを伝えたいのか」を共に考えながら、最適なお菓子選びをお手伝い。本店の「豆子郎 総本店茶藏唵(さくらあん)」は「茶藏館」を併設し、江戸時代以降の調度品や器を節句に合わせて展示する美術展示室、自由に散策いただける日本庭園を眺めながらおすすめのお菓子を味わえる茶房で心からもてなしてくれるので、山口へお越しの際にはぜひお立ち寄りいただきたい。








店舗情報
豆子郎
住所 | 山口県山口市大内御堀1-1-3 (豆子郎 総本店茶藏唵) |
電話番号 | 0120-21-5655 (本社 お客様窓口/10:00~16:00 月曜日~土曜日) |
営業時間 | 7:00~19:00 茶房/10:00~17:00(L.O.16:30) |
定休日 | 無休 |
ホームページ | http://www.toushirou.info/ |
※茶藏唵の他、山口、宇部、周南、下松、萩、美祢に12店舗あり