醸し人九平次 株式会社 萬乗醸造
より良い素材を自ら追求するからこそ
生まれるエレガントな日本酒
1647年創業の「株式会社 萬乗醸造」。現代表の久野九平治氏は15代目の当主となる。
もっと優れた素材で酒造りを行いたい──。その想いから米作りを始めたのが2010年のこと。場所は蔵のある愛知県から200㎞以上も離れた兵庫県黒田庄(くろだしょう)。その黒田庄の中でも、門柳地区、田高地区、福地地区の3つのエリアで米作りを行っている。「当初はどのような米を育てたらよいのかわかりませんでした。」と語るように試行錯誤を繰り返してようやく目指す米を栽培できるようになった。その米を使って醸造したのが上の写真でご紹介している「彼の岸(ひのきし)」だ。
黒田庄の3つのエリアで出来る米には違いがあり、それぞれの田んぼで採れた米を使って醸造した日本酒にはその地区の名前が付けられている。「彼の岸」は門柳地区で採れた米だけを使う。中でも2021年と2022年に採れた米で醸造した日本酒は、久野氏が表現したかったエレガンスさ、複雑さ、そして熟成にも耐えうるヴィンテージを持つ特別な逸品として仕上がり、「彼の岸」の名で販売。2023年12月現在は「彼の岸 2022」を販売している。「彼の岸」は、田んぼ1枚(約300坪)から僅かに270本しか作ることができないという希少な日本酒で、同社のオンラインショップのみで販売している。
革新的な取り組みを行う久野氏は、蔵を引き継いだ後に機械での大量生産を止め、少量でも質の良い日本酒を造ることにこだわっている。そうして立ち上げたのが新しいブランド「醸し人九平次」だ。2016年からはフランスでワイン造りも始めた。日本酒とワインで共通するのは、土地の持つ個性と天候によって左右される米や葡萄を、その個性や特徴を活かしながら醸す酒造り。久野氏は、常に前よりも良いものをという想いを持ち、決して思い通りにならない自然を相手に、そこに挑むかのように日本酒とワインを造る“醸し人”。目標を一つクリアすると新たな目標が見えてくる︱︱。久野氏の挑戦はこれからも続く。
店舗情報
株式会社 萬乗醸造
住所 | 愛知県名古屋市緑区大高町字西門田41 |
電話番号 | 052-621-2185 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
醸し人九平次 | https://kuheiji.co.jp |
オンラインショップ | https://shop.kuheiji.co.jp |
「彼の岸」のご購入はこちらから | https://shop.kuheiji.co.jp/pages/hinokishi |
※記載の商品金額は税込み価格です