野沢民芸品製作企業組合
愛らしくほっこりと心が和む
手仕上げの会津張り子
ゆらゆらとゆれる首。何とも言えず愛らしいその表情に、思わず笑顔を誘われる。平安の昔、厄除けとされた赤い牛に由来する会津の郷土玩具「赤べこ」は、豊臣秀吉の世に会津の領主であった蒲生氏郷公が京都から人形師を招聘し、下級武士たちの日々の糧となるように広めたことがはじまりとされる。400年という長い年月、職人たちがその歴史と技術を守ってきた、東北最古の貴重な民芸品文化である。
ご紹介する〈野沢民芸品製作企業組合〉は、越後街道の玄関口・西会津町に工房を構えて50年。工房では、代表的な赤べこをはじめ、東日本大震災の復興・再起のシンボルとしても広く知られるようになった「起き上がり小法師」や毎年新しいデザインを起こす「干支張り子」といった作品を手仕上げにて製作している。職人が一つひとつの作品と向き合い、真心を込める。だからこそ、仕上がった作品は、人が一人一人異なる個性を持つのと同様、一つひとつに異なる表情があり、唯一無二の味わいがある。
また、伝統を守りながらも常に新しい可能性を模索する同工房では、ノルウェー人画家・ムンクの「叫び」を題材にした「起き上がりムンク」といったユニークな作品にもチャレンジし、常に品薄状態の人気を博している。
郷土玩具の多くは、子育て・開運・商売繁盛・五穀豊穣を祈願したもので、日本人の温かな心を次世代へと伝える貴重な品だ。直接工房を訪ねてのご購入はもちろん、ウェブサイトには多彩なシリーズのご用意がありお取り寄せも可能なので、ぜひご覧いただき、贈り物選びやあなただけのラッキーアイテムとの出会いを愉しんでほしい。
店舗情報
野沢民芸品製作企業組合
住所 | 福島県耶麻郡西会津町野沢字上原下乙2704-2 |
電話番号 | 0241-45-3129 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 土日祝、お盆、年末年始 |
ホームページ | https://nozawa-mingei.com/ |