鮨一凛
7席のみのカウンターで味わう
2種のシャリを使い分ける本格江戸前
美味しい鮨を食べるなら、少しばかり遠出してやはり都内に…。そんな話は昔のこと。海なし県の栃木に居ながらにして、とびきりの江戸前を食べられる店が増えつつある。
2019年の年の瀬に宇都宮にオープンした〈鮨一凛〉がまさにそれ。東京目黒の「すし屋の芳勘」で修業を積んだ店主の山城将浩氏は30歳で自店を開業。業界でも注目される若き鮨職人のひとりだ。
山城氏は、郡山中央卸売市場と宇都宮中央卸売市場で魚介を集め、それぞれ最適な下処理を施すことで極上の江戸前に。塩味を効かせた赤酢のシャリと酸味を効かせた米酢のシャリの2種類をネタによって使い分け、さらに、口に入れた時の温度感が絶妙な塩梅となるように、徹底した温度管理を行うこともこだわりの一つ。
お品書きはその時期その日に一番美味しい店主おすすめのコースとなり、温かいつまみ、冷たいつまみ、そして江戸前握りを順不同にてご提供。一皿ごとの美味しさはもちろんだが、前後の流れ等が考え抜かれているので、最後まで飽きずにご堪能いただけること請け合いだ。
白木が清々しい店内は、わずか11坪とコンパクト。無垢材で仕立てられたカウンター7席のみの設えは、大型寿司店が主流の宇都宮ではなかなかに珍しく、「こんな鮨店を待っていた!」と、ファンを右肩上がりに増やしている昨今だ。 また、食器や酒器、手洗い鉢には、益子焼・有田焼・九谷焼を中心に。酒器をはじめグラス類は大正期創業の老舗硝子メーカーの松徳硝子のものを使っていて、センスの良い空間や器が酒食のひと時により一層の彩を添えてくれる。
ここ一番の失敗できない接待や大切な方との記念日はもちろん、県外からのお客様に宇都宮の鮨を自慢するにもうってつけ。人気店故、昼の部・夜の部共になかなか予約が取りにくくなっているので、お日にちが決まっている場合は、早めのご連絡でお席を確保していただきたい。
店舗情報
鮨一凛
電話番号 | 070-4110-2076 |
住所 | 栃木県宇都宮市曲師町5-3 |
営業時間 | ランチ(月曜日、水曜日、土曜日、日曜日のみ) 12:00~13:00(最終入店) ディナー 17:30~21:00(最終入店) |
平均予算 | 20,000円〜 |
定休日 | 不定休(完全予約制) |
ホームページ | http://www.sushi-ichirin.com/index.html |
※価格はすべて税込み価格になります