心地よい未来のために
始めよう、SDGs
vol.18
- 17 パートナーシップで目標を達成しよう -
持続可能な開発目標であるSDGs(Sustainable Development Goals)は、
国連サミットで決まった新たな国際目標。貧困、飢餓、健康、教育、エネルギー、まちづくりなど
17のゴールと169のターゲットからなり、
地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
日本でも国や地方自治体、企業でさまざまな取り組みが始まっています。
ここでは各テーマと、特徴ある事例をご紹介。
該当する企業の取り組みに賛同したり、商品を購入したりすることで、
あなたもSDGSの活動に協力できます。
今回は、17番目のテーマ「パートナーシップで目標を達成しよう」についてお伝えします。
まわりとの協力で
SDGsの目標を達成しよう
SDGsの達成に向けて協力・応援しよう
今回は、17あるSDGsの最後の目標である「パートナーシップで目標を達成しよう」について説明します。
これまで16の目標とターゲット、必要性や活動のヒントなどをお伝えしてきました。その中で、いろいろ気づいたことがあったのではないでしょうか? よく聞くのは「SDGsって新しい、特別なことかと思ったら、案外今までやっていることが多かった」「よく考えると、一つの目標がほかの目標とも関連している」という声です。
そうなのです! SDGsは身近なことで、意識していなければ「それだけ」で終わってしまいます。「もしかして?」と注意を向けると、自分にも大いに関係することで、それを理解して行動を続けると自分の大切な人たちだけでなく、顔を合わせたことのない誰かを幸せにできるものでもあります。
そう、SDGsの担い手は、私たち自身なのです。とはいえ、一人で目標を達成するには、問題は多くて複雑で困難すぎます。そこで大切になってくるのが「パートナーシップ」。国内だけでなく、国境を越えた協力も必要です。現地へ行って行動を起こすことだけが協力ではありません。今、世界で起こっている問題を知ること、伝えること、SDGs の達成に向けて頑張っている企業や団体を応援することも立派な活動です。
SDGsのキーワードのひとつは「自分ごと」。自分がその立場だったら…、という視点で、周りとパートナーシップを築きながら、目標を達成しましょう! 2030年まで残された時間はあと8年に迫っています。
目標16 パートナーシップで目標を達成しよう 詳細はこちら
NPO法人
グッドネーバーズ・
ジャパンの取り組み
~多くの企業が手を取り合い
子どもの笑顔があふれる社会の実現を目指す~
NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)(東京都大田区)は、国際組織であるグッドネーバーズ・インターナショナルの一員で、海外と国内で子ども達のこころと身体を守る国際NGO。アジア・アフリカでは教育や水、医療などの支援、国内ではひとり親世帯を対象とした食料支援を行っています。
同会が目指すのは「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」の実現。子どもと子どもを取り巻く地域住民の生活環境の改善のため、活動が中心は子どもに焦点を当てたもの。ビジョンを達成するために「国内外のパートナーと共に、貧困や差別の原因や災害・紛争による脅威を取り除く」というミッションに取り組んでいます。そのために、たくさんの企業と協力をしています。たとえば、日本国内の「グッドごはん事業」では、アステラス製薬株式会社のボランティアが食品を寄付したり、水害発生時に備えた活動では、カルビー株式会社の有志が、災害発生後に家屋の清掃や避難所で大量に必要になる雑巾を1,217枚も手縫いで仕上げたりという応援をもらっています。
たくさんの人が力を合わせることで、まちも世界もひとも明るくなっていきます。
NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)
藤岡市立北中学校の
取り組み
~生徒が中心となってSDGs宣言
生徒と先生の距離を縮める活動~
藤岡市立北中学校(群馬県藤岡市)では、2021年の春、生徒会が主導となって生徒と学校全体が良くなることを目的に、SDGsに取り組むことを誓った「SDGs宣言」をしました。
生徒会が中心となり、各委員会と各学年の代表者が集まって今までの活動がSDGsのどの目標に当てはまるかを洗い出しました。そして、今までの以上の活動ができないかを話し合いました。
さまざまな目標と活動があがる中、自分たちの活動がどこに該当するか、悩んでしまったのが、中心になっている生徒会でした。そこで、考えたのが「先生と仲良くなろう」プロジェクトです。先生に自己紹介プレートを掲げてもらったり、取材をして先生のことをよく知り、給食時の放送で先生をクイズ形式で紹介したりすることで、生徒と先生の距離がぐっと縮まりまし
藤岡市立北中学校