料理屋 そうびき

料理屋 そうびき

酒都西条ならではの湧き水を使い
現代の歳時風情を映しだす季節の料理

　広島県下で唯一ミシュラン2つ星とゴ・エ・ミヨにても3つ帽を獲得する〈料理屋そうびき〉をご紹介する上で、忘れてはならないのが、同店が暖簾を構える東広島市の西条という土地の持つ個性だろう。歴史ある造り酒屋が銘酒を醸す西条は、“酒都”としてもその名を馳せる日本酒の軟水醸造法の発祥の地。この銘酒の核となる西条の名水をボトリング前の湧き水の状態で日本料理の肝要である出汁に使うことが、同店の店主であり料理人の惣引保允氏のこだわりにある。

　また、「当店は料理屋です」と惣引氏。短いフレーズだが、実に深い意味があり、お客様の目の前で調理する割烹料理とは違い、ご来訪日に合わせて念入りに仕込んだ料理をお出しすることが料理屋としての真骨頂。日本全国から厨房に集まる素材の素晴らしさは言わずもがなで、例えば漁師の名前を知るほどまでに、素材の質にこだわり抜いている。旬の盛りはもちろんのこと、奔りや名残に宿る淡さや儚さまでをも取り入れた現代の歳時風情を、目利きの器と目にも美しい盛りによって愉しませてくれる。

　同店は一日に5組限定の完全予約制。昼・夜共に同じ内容・料金のおまかせ料理となり、2‌4，200円となっている。上品な店内には、カウンターが7席と連結可能な6名様までの個室が2部屋用意されているので、シーンに合わせて最適なお席をどうぞ。お一人様のご予約が可能というのもうれしい計らいだ。

　日本料理は、水の綺麗な国土を背景に発展した背景がある。酒都西条に足を運ぶからこそ味わえる、西条の水を使った料理と西条の水を使った銘酒との組み合わせの妙を、時間を忘れてゆっくりと心のままにお愉しみいただきたい。

店舗情報

料理屋 そうびき