L'aisance
![2024fukui_L'aisance8 シグネチャーのひとつ、薪火で焼き上げる若狭牛のローストは、薫香に負けない力強い野菜とともに](https://i1.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024fukui_Laisance8.jpg?w=956&h=638&ssl=1)
Wシェフがオープンキッチンに立つ
福井県の地産“知”消を紐解くレストラン
帝国ホテル出身、多国籍料理の研鑽を積み、地元福井にUターンした吉川正裕シェフ、京都でキャリアをスタート、星付きレストランの立ち上げにも参画し、高水準でのフレンチの経験を積んだ赤江和隆シェフ——。ご紹介する〈L’aisance(レゾンス)〉は、この2名の腕利きシェフがW体勢で厨房に立つ。互いのキャリアと技、そして感性をコースに落とし込むことで、新たな福井の食の可能性を感じさせる独創的な料理を味わわせてくれるレストランだ。
コンセプトは、地産"知"消。両シェフは、地元食材や食事の設えを楽しむ事は、知ってこそ豊かな時間を提供できると考える。例えばウニや鮑の生育を妨げることから、地元の海女が刈り取る海藻「アカモク」や、福井県内を流れる九頭竜川に生息するも、減少が危惧される淡水魚「アラレガコ」を使った料理を提供し、お客様に関心を持ってもらうきっかけに。この様に、地に足を付けて生活する地元の文化や習慣から来る食材、料理を大切にしている。店のシンボルの薪火の熱源で仕上げる魚料理、若狭牛のローストも記憶に残る味わいで、原始的記憶を呼び起こす唯一無二の香りを楽しめる。赤江氏のマカロンは、料理人が考える福井独自のフレーバーとしてSNSで人気を博し、同店で食事を愉しんだゲストの方々のお土産の定番になっている。
店内にはシンボルである薪窯が備えられ、オープンキッチンに立つシェフ自らが、料理を運んできてくれる。一番美味しいタイミングで運ばれる一皿一皿の提供温度も絶妙だ。オーダーメイドの越前焼や吹きガラスの職人が手掛けた器を組み合わせる器のセンスをはじめ、メインの肉料理の際には、福井が誇る越前打刃物のステーキナイフを様々なメーカーからお客様自らがチョイスできる演出も心憎い。ソムリエである吉川氏ならではの地酒のセレクトや、ニューワールドを中心としたワインセレクトも、今まで体験したことのない新しいマリアージュの扉を開いてくれるに違いない。
福井をもっと知りたい地元の方も、これから福井を知りたい県外の方も、是非訪れていただきたい。
![2024fukui_L'aisance2 料理の一例から。まず器や盛り付けで、目を愉しませてくれる。海女の伝統文化を伝える「アカモク」を使った一皿](https://i1.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024fukui_Laisance2.jpg?w=636&h=636&crop=1&ssl=1)
![2024fukui_L'aisance3 400年以上続く「青木蘭麝堂」が醸す秘伝の薬草酒「蘭麝酒(らんじゃしゅ)」を在来種そばがきと合わせたスペシャリテのデザート](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024fukui_Laisance3.jpg?w=316&h=316&crop=1&ssl=1)
![2024fukui_L'aisance4 鮎の聖地と言われる九頭竜川の天然鮎のパテ](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024fukui_Laisance4.jpg?w=316&h=316&crop=1&ssl=1)
![2024fukui_L'aisance1 席間が広めにレイアウトされたテーブル席は、オープンキッチンとの絶妙な距離にあり、ライブ感を愉しみつつも、パーソナルな空間も保てる設計に配慮。テーブルは福井県産の杉を用いた特注品だ](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024fukui_Laisance1.jpg?w=476&h=318&ssl=1)
![2024fukui_L'aisance7 吉川正裕シェフ(左)と赤江和隆氏(右)。L'aisanceはフランス語で「ゆとり」「自然な」を意味し、時代の流れに負けないポリシーを維持しつつ、適応できる集団でいたいとの想いをこめている](https://i1.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024fukui_Laisance7.jpg?w=476&h=318&ssl=1)
店舗情報
L'aisance
住所 | 福井県福井市高柳1-712 |
電話番号 | 050-3150-8858 |
営業時間 | Lunch 12:00~15:00 Dinner 18:30~21:30 ※各スタート30分前よりドアオープン |
平均予算 | Lunch 8,500円 Dinner 12,000円 |
定休日 | 木曜日、年末年始、その他不定休 |