割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地に9室のみの料理旅館で
家族のようなおもてなしを

　JR福井駅から日本海へ向かって北西へ車を走らせ、県のシンボル・九頭竜川を越えたあたりから空がぐんと広くなる。水田地帯や山を抜け、吹き渡る風に潮の香りを感じたら、目指す〈割烹旅館 越前満月〉はもうすぐそこだ。

　宿の建つ福井市川尻町は、日本海に面した海辺の町。過剰に観光化されることなく、地元の人々の紡いできた暮らしがそのままに。勇壮な日本海と豊かな自然——。それこそがこのエリアの魅力である。そしてここ越前満月の敷地は3千坪。この広大な敷地にわずかに9室のみの平屋建てという贅沢な造りは、まさに隠れ宿のよう。館内は、季節の花が飾られた和モダンなロビーや落ち着きのある客室など、和の趣を大切にした癒しの空間が広がる。

　大きな楠木が枝葉を広げる中庭を囲むように配された客室は、9室中5室が露天風呂付き。近年リニューアルした2部屋の露天風呂付和モダンの客室は、共にバリアフリーというのも嬉しい計らい。湯舟を満たす鷹巣温泉は疲労回復を助けるとされるアルカリ性単純温泉。早朝から深夜まで露天風呂を備えた大浴場をお好きなだけご利用いただける。

　お食事は、「全技連マイスター」の称号を持つ料理長渾身の会席料理をゆっくりとご賞味あれ。日本海の海の幸と里山の幸を吟味し、丁寧に作りこまれた会席料理は一品一品が目にも美しく舌を喜ばせてくれる。さらに、冬の味覚の王者「越前蟹」の旬となる11月〜3月の期間は、近くの港で水揚げされた活きた越前蟹をオーナー自らが厳選して仕入れ、蟹刺し・ゆで蟹・焼き蟹などで味わえる。地元で食べる獲れたての越前蟹はまた別格で、この時期を狙って訪れる長年のファンもいるほどだ。

　オーナー一家による心からのおもてなしと旬を宿した美味しい料理。こんこんと湯舟を満たす名湯と、和の静寂に包まれる落ち着いた空間で、何もしないという最高の贅沢を存分に愉しんでいただきたい。

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