安永9年加賀之国尾山の武蔵ケ辻において、うるし業を創業。以来、200有余年もの長きにわたり、輪島塗、山中漆器、加賀蒔絵、金沢漆器等を手掛けてきた〈能作〉。初代能登屋作太郎の頃より現代に至るまで、「店はお客様の為にある」を商訓とした、充実したサービスと心のこもったおもてなしで、多くの人々に愛され親しまれてきた。
8代と代を重ねた現在は、漆器の製造販売はもとより、新しい世代にそして世界に向けて、伝統的なうるし文化を広めるべく、現代の生活空間にぴったりのうるし製品や海外向けの商品開発にも力を入れている。結婚式や仏事の引き出物から、高級な贈答品、普段使いの器まで多彩に揃える他、オーダーメイドにも対応。お手持ちの漆器の修理も承っている。
21世紀美術館より徒歩3分、金沢市役所に隣接する店舗ビル、1階フロアには、毎日の暮らしで気軽に使いたい漆器や金沢土産として最適な漆器を陳列。2階フロアには、日々の暮らしを上質に演出してくれる、品の良さを漂わせる「本物」の漆器が並ぶ。3階フロアには、茶道具の逸品や繊細な加賀蒔絵が施される漆器等、目にするだけでも百万石文化に触れられる品が多彩に揃えられる。また、加賀百万石の金沢で育まれた漆工芸品を多数取り揃え、展示される金沢漆工芸展をはじめとするイベントも開催。1日2回行われる、下絵の描かれた漆の盆に彩色し、金粉等を蒔く蒔絵体験も好評だ。
4階フロアには、抹茶クリームぜんざいや三友白玉等、上品な甘さが人気の和スイーツを味わえる甘味処「漆の実」を併設。窓いっぱいに広がる、四高記念公園の緑や趣溢れる赤レンガ造りの旧四高校舎を眺めながら、上質な漆器に供される絶品スイーツをお愉しみいただきたい。
