旭酒造株式会社
世界に挑み
伝統を進化させ続ける酒蔵
〈獺祭〉と書いて「だっさい」。国内外の名シェフや料理人が選ぶ酒、置いていることが一種のステイタスとされることから、特別な酒、通の方のための酒、というイメージをお持ちの方もいるかもしれない。が、獺祭を醸す旭酒造が目指すのは、通にしか分からない酒ではなくシンプルに「美味しい!」と思える酒に他ならない。山口県岩国市の山奥にある酒蔵が自分たちが信じる美味しい酒のみにこだわり、少しずつ変化していった結果、酒米の王様との呼び声の高い「山田錦」を使った純米大吟醸しか造らない蔵へと変遷を遂げた。酒造りに関わる蔵人は200名を超える。この製造人数は全国1位で、その一人ひとりが酒造りと向き合い、手間をかける熱量の強さは強靭だ。さらに、最新技術やデータも柔軟に取り入れるハイブリッドのスタイルで、最高の酒を醸すこと—人の手も技術もすべてをかけて伝統の先を目指すことが酒造りの土台となっている。
また、旭酒造にとって、生産者は良い酒を目指すかけがえのないパートナーだ。同社では飯米と比べて育てにくい山田錦の品質を上げるために苦労と工夫を重ねる生産農家を応援し、光を当てる数々の取り組みを展開しているが、酒米の質を競う「最高を超える山田錦プロジェクト」では、1位を獲得した生産者に対し、相場の20倍になる60俵3000万円で買い取り話題を呼んだ。この米で醸した獺祭は世界的オークション「サザビーズ」で約115万円で落札されている。また、独自検査による相場以上の価格での買い取り、コロナ禍で山田錦を買い支えるという想いから産まれた山田錦のエタノール等、生産者を地道に支える活動にも積極的だ。
獺祭は、海外諸国にも熱狂的なファンを持ち、輸出全体に占めるシェア率は17%(2023年度調べ)と極めて高く、米国ニューヨーク州にて「DASSAI BLUE」を醸造開始。「輸送や関税のコストを下げるための現地工場か!?」と思われるだろうが、この酒蔵のテーマは世界の食文化への挑戦だ。世界中の食のシーンで日本酒(Sake)が楽しまれる未来を創るための前線基地としての位置づけだ。世界に挑みながら日々進化を続ける酒を楽しんでみてはどうだろうか。
店舗情報
旭酒造株式会社
住所 | 山口県岩国市周東町獺越2167-4 |
電話番号 | 0827-86-0120(事務所) 0827-86-0800(獺祭ストア本社蔵) |
営業時間 | 事務所 8:30~17:30 獺祭ストア本社蔵 9:00~17:00 |
定休日 | 事務所 土曜日、日曜日 獺祭ストア本社蔵 無休 |
ホームページ | https://www.asahishuzo.ne.jp/ |
※商品価格は全て税込価格になります
※予約制にて酒蔵見学が可能です。詳しくはお問合せください。