糧良し田

糧良し田カテイシダ

カウンターのみの隠れ家で堪能する
正統派の料理と美味い酒

　〈糧良し田〉がお客様をお迎えするのは、元町界隈の路地裏に建つとあるビル。元町駅から徒歩6分、地下鉄みなと元町駅からだとわずか2分という好立地にありながら、地階にあるこの店にいると高架下商店街のにぎわいが嘘のようだ。

　粋な屋号は、「かていしだ」と読む。その由来は、米に量を計る良い田という意味と、店主・石田亮氏の苗字をかけ合わせたもの。ここ〈糧良し田〉だからこそ成しえる緻密に計算された料理と、その料理に寄り添う銘酒で喉を潤すひと時の、何と豊かなことだろう。京都の名店やミシュラン獲得店で腕を磨いた店主の料理は、まさに正統派。高級素材に頼るのではなく、海の幸、山の幸に恵まれた神戸だからこその旬の味覚をふんだんに。これみよがしの豪華さではなく、吟味した素材で丁寧に出汁を引くことこそを大切に。奇をてらわず、余計なことはしない。そして、食べ飽きせず、食べ疲れしない料理であることが身上だ。また、京都の愛宕山麓の名水で、その日に精米した銘柄米を信楽焼の土鍋で炊き上げる白ごはんの美味いこと！濃厚な胡麻だれの特製鯛茶漬けや一口ステーキといった、ご飯のお供も実に気が利いている。香ばしく焼き上げた鰻の白焼きを使った特製鰻のカツサンドの変化球的な美味さにも、思わず顔がほころぶ。さらに、センスが光るお酒も目利きの店主ならではの品揃え。料理を邪魔することなく寄り添ってくれる日本酒はもちろん、ワイン、自家製サワーも是非お試しいただきたい。

　お席はカウンター6席のみ。昼夜ともに季節のおすすめコースのご用意となり、この7月から特製鯛茶漬けをメインにしたコースが加わったのも耳寄りな話。ディナータイムには7日前までのご予約必須で希少食材を用いた特別コースも可能なので、大切な方との記念日や失敗できない接待といったここ一番にも是非ご利用を。大満足で店を後にするその足で、次の来店時のことを考えている…そんな名店が、ここ元町にまた一つ。

店舗情報

糧良し田

※平均予算は税込み金額の目安です