BOFアーキテクツ

セカンドハウス「逢友」。数寄屋造の古い住宅を、オーナーの友人や仲間が集える施設にリノベーション。海外からのVIP用に迎賓館としても利用されている。床の間や欄間を活かし、手入れの行き届いた趣ある庭も美しい。PHOTO: RUSSEL WONG
人の心を動かす空間
環境と調和した建築を創造する建築事務所
歴史的な建築物の多く残る京都には、京都市景観条例により、他の地域にはない様々な規制があり、自由な建築が設計できない反面、その規制の中でいかに特徴的で個性ある設計をするかは建築家の腕の見せどころ。
ご紹介の一級建築士事務所〈BOFアーキテクツ〉は、一般住宅をはじめ、ホテルや店舗などを含む商業施設、オフィスや工場など、規模の大小を問わず様々な建築の設計を手掛けている。また京都という土地柄、数多くの町家再生も行っている経験豊富な設計事務所である。
同社が大切にしているのは、クライアントの要望と機能、クライアントにとって何がベストなのかを真面目に考え、いかに美しく見せるか。その上で、納得がいくまで「よく考える」ということが同社の設計思想であり基本姿勢でもある。
建築は、与えられた環境の中でクライアントとアーキテクト、ビルダーの三者が協力し合い、知恵を出し合って完成するもの。その過程の中では、時にびっくりするようなアイデアが生まれることもある。同社ではこれまでに経験、蓄積した多種多様なアイデアやノウハウも提供し、新しい発想を組み込みながら設計を行っている。
デザインのベースは数寄屋建築。伝統的な意匠から新しきを知る「温故知新」の精神と、一方で環境との調和を大切に、それぞれに応じた建築を目指す。ここで言う環境とは、単に自然環境やロケーションだけを示すのではなく、人が建築を使用する条件や機能性、法的な制約、構造、経済面、時代といったファクターを含む。
建築はオブジェではない。人が住む、働く、遊ぶといった用途を必ず持つ。それに応じた機能性を追求し、そこから生まれてくるデザインを活かしながら、使う人の心を動かし、環境と調和した建築を創造すること。それが同社の使命と考えている。

セカンドハウス「逢友」

セカンドハウス「逢友」

セカンドハウス「逢友」

セカンドハウス「逢友」

明治23年から現存した京町家をリノベーションしたセカンドハウス「松荘庵」。オーナーはシンガポール人の建築家で、〈BOFアーキテクツ〉との共同作品。2つの坪庭に開くように配した間取りは京町家改修の際の新しい提案となる。CLIENT, ARCHITECT: TOH YIU KWON PHOTO: RUSSEL WONG

「松荘庵」

「松荘庵」

構造を重視したセレブな邸宅。豪華な意匠だけでなく激震にも耐えうる構造強度を想定し安全安心を第一に設計された

河畔に建つ洋館。カーブを描いた大理石の階段はオリジナルデザインのロートアイアン製手摺が華やかさを増している

機能的な都市型住宅。「明るく機能的に」という要望に応え階段室は窓からの光がコンクリート打放の壁面とチーク製のストリップ階段を柔らかく照らす

北嵯峨の家。リビングとダイニングは吹抜けを介して3次元的に繋がる

セカンドハウス「逢友」。クライアントの名にちなんだ鳳凰文様が摺られた京唐紙で壁面収納の扉が造られた

NOKU KYOTO HOTEL エントランス。和を感じさせる設えの数々は海外からのお客様はもとより、日本人にも新しい感銘を与える

NOKU OSAKA HOTEL アプローチ

hotel MONday 京都丸太町

Minn 烏丸五条 京都

Minn 烏丸五条 京都 エントランスホール
店舗情報
BOFアーキテクツ
住所 | 京都府京都市下京区大宮通高辻下る高辻大宮町102-4 |
電話番号 | 075-813-0330 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 第2、第4土曜日、日曜日、祝日 |
設計・監理エリア | ・全国 ・海外 ※詳細につきましてはお問い合わせください |
ホームページ | https://b-o-f.co.jp |