宮崎市の繁華街「ニシタチ」エリアの一角、四季通り沿いに壁画の描かれた建物があるのを知る方も多いだろう。外に備えられた階段を登った2階に店を構える〈食堂COVO〉は、イタリアンとフレンチの技法を使い、宮崎の旬の食材が持つ美味しさを最大限に引き出し、目にも美しい一皿へと仕上げた料理の数々をコースで愉しめるレストラン。
店名の“COVO”とはイタリア語で秘密基地や隠れ家、アジトのような意味を持ち、その名の通り、扉を開けた先は照明の落とされた洞窟のような店内にたくさん花が飾られ、非日常を感じさせる洗練された大人の空間が広がる。その雰囲気から、これから始まる美酒と美食のひと時に期待で胸も高鳴る。
店がオープンしたのは2022年3月のこと。以来ここでしか味わえないラグジュアリーな雰囲気と季節を纏った料理の数々は瞬く間に評判となり、美食家はもちろん、その美味しさの虜となった多くのファンが県内外から足を運ぶ。
使う食材は基本的に宮崎産が中心。中でも宮崎県えびの市の坂元農場で育てられている「坂元牛」は年間60頭ほどしか出荷されない幻のブランド和牛。この特別な牛肉を使った一皿は店のスペシャリテとも呼ぶべき逸品で、未経産の雌牛が持つきめの細やかさと特有の甘い香り、口溶けのよい上質な肉質を味わっていただける。飲み物は、料理に合わせて店主が厳選するナチュラルワインをはじめ、カジュアルラインからクラシック系の希少なワインまで豊富に用意されているので、至極の料理とワインとのマリアージュをゆっくりお愉しみいただきたい。
店内はカウンターに12席のみ。ランチ・ディナー共にコースを基本としているので高級感と落ち着いた雰囲気があるが、アラカルトでの注文も可能としており、周りを気にせずカジュアルにリラックスしながら食事のできる雰囲気づくりを心掛けているので、デートや記念日での利用はもちろん、おひとり様でも気軽に訪れることができるのも同店の特徴。
季節ごとに移り替わる宮崎の美味を、ここ〈食堂COVO〉で存分に堪能していただきたい。
