廣榮堂 中納言本店
岡山の郷土銘菓を全国へ、そして世界へ
茶房を備えた老舗の和菓子舗
〈廣榮堂(こうえいどう)中納言本店〉へ向かうには、岡山の街中を百年以上走り続ける路面電車がおすすめだ。下車駅は、店の名に由来する「中納言電停」。7代続いた瀬戸物屋から商売替えして、和菓子の看板を掲げたのは、この鉄道開通よりもさらに古い安政3年のこと。そこから170年の歴史を紡いできた和菓子の名店だ。
廣榮堂と言えば、何と言っても看板商品の「元祖きびだんご」。おとぎ話の桃太郎にも登場するきびだんごは、言わずと知れた岡山名物。同店が創業以来守り続ける伝統の味だ。「きなこきびだんご」「抹茶きびだんご」「白桃きびだんご」「スポーツきびだんご」といったシリーズを生み出すなど、新しい試みにも積極的。現在ではフランス・パリへも展開を広げている。
おすすめは、昔ながらの製法と原材料にこだわり本物の美味しさを追求した「むかし吉備団子」。直営店限定のこの商品に使用しているもち米は、岡山市高松地区の契約農家で栽培した希少な特別栽培米である。この貴重なもち米を、一晩水に浸し石臼で挽いて、一つひとつ丹精こめて調製している。ほかにも「調布」「むらすずめ」「きび大福」など、岡山の伝統を受け継ぐ銘菓や四季折々の和菓子の数々は、いずれも職人の誠実な手仕事が息づく滋味深い逸品ばかりだ。
創業の地でもある中納言本店は、「光の空間」をコンセプトに2019年にリニューアル。釘を使わない木組みの伝統建築を用いた建物全体を「koeido food design labo」と位置づけ、きびだんごを基礎に新しい「食」を提案。季節の和菓子とお茶のセットや旬の野菜中心のお食事を楽しめる「廣榮堂茶房 ひねもす」では、光に包まれる心地良い時間をお過ごしいただける。
古き良き、そして新しい和菓子の未来を創造する廣榮堂の本店へ、あなたも一度お出かけを。ご自身のおやつやご家族の団欒に。心をこめた贈りものにもぜひどうぞ。
店舗情報
廣榮堂 中納言本店
| 住所 | 岡山県岡山市中区中納言町7-32 |
| 電話番号 | 086-272-2268 |
| 営業時間 | 9:00~18:00(L.O.17:00) |
| 定休日 | 第1・第3月曜日、元旦 ※祝日、繁忙期の場合、翌平日に振替休日 |
| ホームページ | https://koeido.co.jp |
| https://www.instagram.com/koeido104937/ |