銀座小十
日本の四季、そして生産者、職人、料理人の想い
全てを宿した一皿を
日本という四季の巡る小さな国。この国に暮らす我々の一番深い部分に、花鳥風月、そして森羅万象を愛でる心が織り込まれている。料理人・奥田透氏が繰り出す一皿は、まさにその結晶。旬の奔り、盛り、そして名残りといった季節を映す料理は、どこかしら懐かしさを宿しながら、常に新しい。
喉を潤す美味しい酒、目に美しく舌に至福の一品、料理人との洒脱な会話—。世界に誇る日本料理の神髄を体感させてくれるのが、奥田氏が2003年に開業した〈銀座小十〉だ。同店をミシュランガイドにも評価された名店として、ご存じの方も多いことだろう。過去には海外にも系列店を構えるなど、奥田氏は日本料理を世界へと発信してきた料理人の一人でもあり、国内外の食通諸氏から熱愛される存在でもある。
そんな奥田氏が、今挑むのは、日本料理の未来を創り出す“人”を生み出すために、和食を理解し愛する人々をどんどん増やしていくことだ。世界で日本食ブームが続く一方、国内では皮肉にも、調理師学校の9割の卒業生が、フレンチ、イタリアン、パティシエ志望という厳しい現実がある。
和食の料理人が減り、店が減る。奥田氏は、「日本の食材の生産者、和包丁や砥石などの道具の職人、陶芸家、酒蔵などにも大きな影響が出てくるはずです」と、警鐘を鳴らす。そして、日本の食文化の未来を明るく輝かしいものとし、日本料理の未来を担う人材を応援すべく、雑誌「和の美 食の美 温故知新」を発刊。2026年春には4巻目の発刊を迎えるこの雑誌は、生産者と料理人、お客様を結ぶ一冊として、大きな話題を呼んでいる。
奥田氏の料理には、奇抜さや過度な装飾は一切ない。そこにあるのは、本物の和食、 おもてなしの心—いわば日本料理の神髄だ。樹齢700年の木曽檜のカウンターが配された店内も、良い意味で背筋が伸びる。が、肩ひじを張る必要もないのである。美味しく、楽しく、心地良く。生産者や職人たちにも思いを馳せつつ、目の前の料理を味わい尽くしていただきたい。
店舗情報
銀座小十
| 住所 | 東京都中央区銀座5-4-8 カリオカビル 4F |
| 電話番号 | 03-6215-9544 |
| 営業時間 | 昼 12:00〜14:30(最終入店 12:30) 夜 18:00~23:00(最終入店 20:30) |
| 平均予算 | 昼 36,300円、夜 45,980円 |
| 定休日 | 日曜日、祝日(不定休) |
| ホームページ | http://www.kojyu.jp/ |
※平均予算は税サ込み金額の目安です