一口にフランス料理といっても、日本料理と同様に、その味わいには、その土地ならではの風土や文化に培われた個性がある。
ここ〈Naomi OGAKI〉は、フランスで11年間修業をしたオーナーシェフの大垣直巳氏が2014年にオープンした店。フランスでの修業時代に最も影響を受けた料理人との出会いから、深く慣れ親しんだプロヴァンス地方とアルザス地方の特色を取り入れた料理を珠玉のワインと共に味わっていただける。
ドイツ、スイスに隣接する冷涼なアルザス地方は、山の恵みや川魚をふんだんに使う。一方、温暖な地中海気候に恵まれたプロヴァンス地方は、地中海の魚介と野菜を使った料理が特徴。フレンチの技法を軸に、それぞれの個性を加味しながら洗練された一皿へとまとめ、目に美しく、舌に至福の料理を創造するのが大垣氏の持ち味だ。
また大垣シェフはワインの産地として知られるコート・デュ・ローヌとアルザスからワインのシュヴァリエ（騎士）の称号を受章するほどワインに精通。ワイン通からは、「ワインとのマリアージュを愉しめるネオビストロ的な名店」として高く評価されている。
店内にはアルザスやプロヴァンスの要素が散りばめられ、活気溢れるオープンキッチンが目の前に広がるカウンター席は店自慢の特等席。一人でグラスを傾けたい日や、気の置けない友人たちと美味しく愉しく過ごしたい日、大切な方との記念日にも最高のひと時を約束してくれる。
2022年にはパリ17区に「Le 703 （ル セットゥ ソン トロワ）」をオープンし、2023年と2024年のフランス版ミシュランに選出され、2024年と2025年のゴ・エ・ミヨにも連続選出されている。
宇都宮のレストランは、東武宇都宮駅から徒歩にて2分ほど。世界に評価される至極のフレンチを、ぜひ愉しんでいただきたい。
