RITA 出水麓
![2024HOTEL_rita izumifumoto_10 客室「謐-SHIZUKA-」の居間。二間続きの和室には、床の間、書院、見事な彫刻が施された欄間などがあり、当時の暮らしぶりを感じられる。和室を囲むように配された縁側も今ではほとんど見られない空間構成で、日本家屋の良さが感じられる](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_10.jpg?w=956&h=638&ssl=1)
麓という薩摩藩独自の町並みを
武家屋敷に泊まりながら体験できる場所
江戸時代の薩摩藩では外敵からの攻撃に備え、鹿児島城を中心に藩内各地に「麓(ふもと)」と呼ばれる武家屋敷群を配置し、強力な武士団を住まわせる独自の体制を整えていた。鹿児島県内にはその当時からの武家屋敷群が現在も残っている。
ご紹介の〈RITA 出水麓(リタ いずみふもと)〉は、薩摩藩最大規模の武家屋敷群「出水麓」で初の宿泊施設として開業。この地区で長年空き家となっていた3つの武家屋敷を改修した「分散型ホテル」を展開している。
最初に開業したのは、宿の受付なども備える「宮路邸」で2022年6月のこと。ここは3棟の中で一番規模も大きく3つの客室が用意されている。そして2023年6月には「土持邸」と「加藤邸」の2つの棟が開業。「土持邸」は2つの客室を、「加藤邸」は贅沢な一棟貸しとなっている。さらに2023年8月には、「土持邸」にあった牛小屋を改築したレストラン「Restaurant izuru」もオープン。炭火焼きフレンチと和食の融合をコンセプトとし、地元食材を活かしたコース料理を、日本産ワインや出水のお茶を使ったノンアルコールカクテルでのペアリングで愉しんでいただける。
それぞれに趣の異なる3つの棟は、その外観はもちろん室内も建築当時の貴重な姿が残されており、今ではほとんど見ることのない間取りや立派な柱、建築技法、建具などに囲まれる空間。あえてテレビや時計を置いていないので、日常の喧騒から離れて静かに過ごすことができる。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている出水麓地区には150軒ほどの武家屋敷が現存しており、薩摩藩の防衛を兼ねた石垣や生垣などを見ながらの散策も、どこか非日常を感じさせてくれる。また出水市は鶴の渡来地としても知られており、毎年11月下旬から3月上旬までシベリアから1万羽以上の鶴が集まる。この鶴を見に訪れるのも楽しみの一つだろう。
静謐たゆたう、武家屋敷に泊まる。独自に整えられた町並と歴史を体験しに、どうぞあなたも。
![2024HOTEL_rita izumifumoto_9 3面が窓となった開放的な客室「謐-SHIZUKA-」の2階寝室](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_9.jpg?w=649&h=433&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_6 客室「紅-AKANE-」の縁側。庭を眺めながらゆっくり過ごせる](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_6.jpg?w=303&h=202&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_12 館内には、薩摩武士の内職でもあったという「帖佐人形」などの伝統工芸品も展示されている](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_12.jpg?w=303&h=227&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_5 築約120年の武家屋敷「宮路邸」。客室3室](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_5.jpg?w=316&h=211&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_14 築約120年の武家屋敷「土持邸」。客室2室](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_14.jpg?w=316&h=211&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_4 築約100年の武家屋敷「加藤邸」。一棟貸し](https://i1.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_4.jpg?w=316&h=211&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_13 朝食のメインは出汁茶漬け。北薩の季節の恵みをふんだんに使った滋味深い料理は、目覚めの体にも優しい](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_13.jpg?w=315&h=211&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_7 客室「農-MINORI-」には、当時の土間に家財もそのまま残されている](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_7.jpg?w=315&h=210&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_8 宮路邸の武家門。この屋敷の主は位の高い武士だったのであろうと思わせる立派な門構えだ](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_8.jpg?w=637&h=425&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_2 「Restaurant izuru」](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_2.jpg?w=236&h=157&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_1 「Restaurant izuru」の料理例。炭火を使い、フレンチと和の融合する創作料理を味わえる。この「Restaurant izuru」や連携した飲食店の夕食付きプランも用意しているのでお問い合わせを](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_1.jpg?w=236&h=157&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_11 武家屋敷や石垣が多く、非日常を感じながらの散策も楽しい](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_11.jpg?w=236&h=157&ssl=1)
![2024HOTEL_rita izumifumoto_3 「RITA そらきゅう」。これは出水の街を楽しむためのアイテム。滞在中にこのお猪口を地域の連携店舗で提示すると、お店からの割引やおまけのプレゼントがある。お猪口は記念に持ち帰れる](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024HOTEL_rita-izumifumoto_3.jpg?w=236&h=157&ssl=1)
店舗情報
RITA 出水麓
住所 | 鹿児島県出水市麓町18-35 |
電話番号 | 0996-68-8003 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 29,450円〜 (1泊朝食付き、税サ込) |
定休日 | 火曜日、水曜日 |
ホームページ | https://rita-izumifumoto.jp |