わたりがにひとすじ
割烹 松屋
![2024osaka_kappo-matsuya2 噛むほどに濃厚なうまみが広がる引き締まった身を持つオス、赤い雲丹のような濃厚な内子を持つメス。オスもメスもその甘さとうまみは食通が唸るほど。6月後半から11月にはオスが旬を迎えるため、一年を通して愉しめるのもわたりがにの魅力の一つだ](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024osaka_kappo-matsuya2-e1703140505553.jpg?w=956&h=649&ssl=1)
大阪湾の誇る希少な逸品
わたりがにを堪能する日本唯一の専門店
淡路島を挟んで播磨灘や瀬戸内海、南に太平洋へと注ぐ紀伊水道を擁する大阪湾は、実は豊かな漁場でもある。中でも大阪湾の東に位置する泉佐野市で水揚げされる“わたりがに”は、「とにかく甘く濃い」「身は絹のように優しく濃厚で焼く事でさらに甘みがでて香りも増す」と全国の食通から愛される名産品であることをご存じだろうか。
ご紹介する〈割烹 松屋〉は、このわたりがにを専門とする割烹として昭和39年に創業した、まさに老舗。創業者である濱田敏雄氏が目を付けたのが、当時は蒸して食べることが主流だったわたりがにを鍋料理に仕立てること。現在では、このわたりがにを使った蟹ちりや塩焼きといった看板料理の味を踏襲し、独自の創意工夫を加えて研鑽を重ねる2代目が、創業60年の看板を守っている。
上質なわたりがには大変希少で、生きたものしか調理ができない。冷凍保存がきかないデリケートな食材なので、扱いが非常に難しいうえ、5匹のわたりがにを水揚げするために約10時間海上にとどまる必要があるほど、漁獲量が減り希少なものとなってきている。一般市場に流通する個体が平均300gである中、〈割烹 松屋〉では、500g前後の大振のわたりがにを厳選し、まさに専門店ならではの味わいを堪能させてくれる。
わたりがには、ひと昔前は気軽に食卓に上ったものだった。「昔食べたあの懐かしい味をもう一度食べたい」という想いから、3世代で同店へと足を運ぶ長年のファンも数多い。その気持ちをしっかりと受け止め、料理人をはじめスタッフの一人ひとりが心からのもてなしでゲストを迎える〈割烹 松屋〉には、本物の名店ならではの温もりがあり、ここでしか味わうことのできない、まねのできない料理がある。
同店は1日3組を上限としている。完全予約制のゆったりとした上質な空間で、至福のわたりがに料理をどうぞご堪能いただきたい。
![2024osaka_kappo-matsuya7 新鮮なわたりがに。](https://i1.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024osaka_kappo-matsuya7-e1703140478402.jpg?w=626&h=494&ssl=1)
![2024osaka_kappo-matsuya3 希少なわたりがにの刺身。主に出汁を取るのに使うカニ、と一般的に認識されているわたりがには、大きいものでも1kgに満たない。だが、旨味が凝縮された身と内子は一度食べるとやみつきになる。わたりがにの魅力を知り尽くした熟練の料理人が、さらにその味わいを余すことなく引き出してくれる](https://i2.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024osaka_kappo-matsuya3.jpg?w=326&h=217&ssl=1)
![2024osaka_kappo-matsuya6 創業当時から食通の方が足繫く通い魅了された「かにちり」。わたりがにの放蕩の旨味が一番素直に感じれる。旨味の詰まった〆の雑炊も絶品だ](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024osaka_kappo-matsuya6-e1703140413320.jpg?w=326&h=273&ssl=1)
![2024osaka_kappo-matsuya5 店内は白木を使った上品で洗練された空間に、1日3組限定でお客様をお迎えしている。用途に応じてカウンターや個室からお選びいただける](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024osaka_kappo-matsuya5.jpg?w=476&h=318&ssl=1)
![2024osaka_kappo-matsuya4 わたりがに料理の難しさは蟹の扱いと管理、そして何よりも大振りの蟹の仕入れ。“それだけで病気になりそうなくらい気を揉みます。だからいいんですけどね”と笑顔で語る店主の濱田氏](https://i0.wp.com/jbc-web.info/wp/wp-content/uploads/2024osaka_kappo-matsuya4.jpg?w=476&h=318&ssl=1)
店舗情報
わたりがにひとすじ
割烹 松屋
住所 | 大阪府泉佐野市市場東2-10-10 |
電話番号 | 072-462-3740 |
営業時間 | 昼 12:00~14:00 夜 17:30〜21:30 |
平均予算 | 昼 20,000円、夜 30,000円 |
定休日 | 月曜日、第1、第3火曜日 |
ホームページ | https://www.kappo-matsuya.com |
※平均予算は税込み金額の目安です