旬菓匠くらや

上に写っているのが「いちま」、左下が「松乃露」、右下が「衆楽雅藻」。〈旬菓匠くらや〉そして津山を代表する銘菓3品。いずれの商品も、数々の名誉ある賞を受賞してきた逸品だ
受け継がれる140有余年の技と伝統
地域に根ざし、愛される老舗菓子店
和菓子は、地域の風土・歴史・伝統・歳時記に根ざした暮らしに支えられているもの。西の小京都と呼ばれる津山の郊外に店を構える老舗和菓子店〈旬菓匠くらや〉もその例に漏れず、一子相伝の製法を守り、本物の味を追求し続けて140有余年。地元ならではの素材を使った商品を全国に発信し、津山市民のみならず県内外の人々からも高い評価を得ている。
店内のショーウィンドウや陳列棚には、カステラ生地の落とし焼きに備中大納言小豆の粒餡をサンドしたブッセタイプの焼き菓子「いちま」、牛皮に和三盆糖をまぶし素朴な味わいと上品な口溶けを愉しめる「松乃露」、柔らかい牛皮餅に梅餡と白餡を包んだ「衆楽雅藻(しゅらくがそう)」などがずらりと並ぶ。素材のみならず、パッケージデザインも津山らしさを取り入れる等、細部までこだわり抜いている。
近年では、津山ブランドの小麦「津山のほほえみ」を使ってロールケーキを作る取り組みにも参加。くらやバージョンの「津山ロール」は、中心に柚子風味のお餅を配置し、宇治抹茶を合わせたバタークリームを、きめが細かくしっとりした食感の生地で包んだもの。販売開始以来、協賛店舗で累計13万本以上の売り上げを記録した。地域の素材を生かした菓子作りを通じ、地域文化の向上を目指す。こうしたひたむきな姿勢が、地元の人々の厚い信頼を勝ち取り、愛される銘菓に成長したと言っても過言ではない。
豊かな歴史と自然を持つ津山そのものを感じられる商品の数々は、大切な方への手土産やハレの日の贈り物としても相応しい。遠方のゲストのためにネットショップも用意されているので、ぜひお取り寄せしてみてはいかがだろうか。

梅餡と白味噌餡の2種類の味を楽しめる「衆楽雅藻」。津山城往時の雅な情景を偲んで名付けられた逸品だ (8個入1,533円〜)

その昔、津山地域では市松人形作りが盛んだったそうだ。銘菓「いちま」は、市松人形の可愛らしい顔のエクボにちなんでつくられた。パッケージデザインにも反映されている (8個入1,382円〜)

甘露煮にした大粒の栗を白餡で包んだ栗まんじゅう「栗一粒・山乃香(やまのかおり)」

バターや生クリームを使っておらず、鳴門金時本来の味わいを堪能できる「くらやのいもっこ」 (6個入り 1,134円〜)

津山産小麦のふわふわのスポンジ生地と、地元産の卵と牛乳をたっぷり使ったカスタードをサンドした「くらやのワッフル」は同店で1番人気の商品(5個入り918円〜)
店舗情報
旬菓匠くらや
住所 | 岡山県津山市沼77-7 |
電話番号 | 0868-22-3181 |
営業時間 | 9:30〜19:00 |
定休日 | 水曜日(不定休) |
ホームページ | https://www.kuraya.jp |
※商品価格は全て税込価格になります