株式会社 藤岡勇吉本店
印傳本舗 神楽 長谷寺参道店

古き良き奈良の伝統工芸「印傳」を身近に。
創業140年の歴史を紡ぐ老舗の新しき挑戦
モダンな格子に犬矢来。菖蒲色の暖簾に真白い「神楽」の文字が美しい。〈印傳本舗 神楽 長谷寺参道店〉は、西国三十三所観音霊場第八番札所である長谷寺の参道にある。同店の母体となる「株式会社藤岡勇吉本店」は、創業明治17年。“レザーのカシミア”と称される鹿革を扱う老舗であり、140周年の記念事業として誕生したのが同店だ。
扱う製品は全て鹿革。創業以来の伝統の技を受け熟練の職人が仕上げた革の手触りは驚くほど柔らかくしなやかで、使い込むほどに味わいを増していく。正倉院に日本最古の鹿革の足袋が保存されていることから、その耐久性は言わずもがなだ。同店では鞣(なめ)しから加工までの全てを自社にて行うことを徹底し、そのためカラーバリエーションは驚くほど豊富だ。製品も、がま口・長財布・カードケースをはじめ、巾着や合切(がっさい)袋等、様々な大きさ・色・柄をラインアップ。
また、同店の製品は、16世紀中頃から17世紀にインドから伝来した技法で、鹿革に漆や型紙を用いて模様を施した「印傳」と呼ばれる染め革であることも特長だ。ベースとなる革は一枚ごとに性質が異なり、当然のことながら染め色にも微妙な差異が生じてしまうため、鹿革の厚み・肌触り・質感・均一性等を厳しくチェックしながらむらなく均一に仕上げる技法はまさに職人技。その仕上がりの美しさは、140年という長い時間を紡いできた老舗ならではのものと言えるだろう。ただし、この伝統を守り踏襲しながらも、時代にあった商品を提供していくことも同店の魅力の一つ。「小桜」「トンボ」「青海波」をはじめとする「江戸小紋」と呼ばれる伝統文様だけではなく、自由な発想から生まれた吉祥柄等の製品も揃い、オリジナル柄の製作が可能というのもうれしい限り。豊富な色展開と合わせれば、そのデザインは無限大だ。
店舗では、さまざまな製品を手に取ってご覧いただけるので、長谷寺へのお参りと併せてぜひご来店を。今どきのウェアに合わせて、センスの良さをさり気なくアピールしてみては。





店舗情報
株式会社 藤岡勇吉本店
印傳本舗 神楽 長谷寺参道店
住所 | 奈良県桜井市初瀬837 |
電話番号 | 0744-44-3388 |
営業時間 | 月〜土 9:00〜18:00 日 11:00〜17:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://kagura-hasedera.com/ |