永楽亭

永楽亭

ゆったりと肩ひじ張らずに美味しい料理を。
親子2代で腕をふるう地元の名店

　〈永楽亭〉がお客様をお迎えするのは、丸亀城のお堀にほど近い静かなエリア。看板は出しておらず大仰な宣伝もしていない。昔から地元の方に親しまれ、何か美味しいものを食べたい時に、じゃあ〈永楽亭〉に行けば間違いないね、と足が向くような——そんな心地良い店だ。

　同店は1995年にカウンター割烹としてスタートし、背開きにして“蒸し”の工程を加えて焼き上げる関東風の鰻が名物に。東京の鰻店から修業を始めただけに、その腕前はお墨付き。現在の場所に移転したのは2001年のことで、一日3組限定で、完全予約制にておまかせのコース料理を味わっていただくスタイルに。掘り炬燵式のカウンターと八畳間の和室のご用意があり、ゆったりと肩ひじ張ることなく酒食のひと時をお過ごし頂けること請け合いだ。

　素材には、長い付き合いの中から信頼のおける県内外の生産者や業者から旬のものを取り揃え、料理一品の中で食べていただきたいものをストレートに表現することが、亭主・野原太氏の身上だ。

　そこには、旬を滋味豊かに味わっていただきたいという想いがあり、野原氏が得意とする懐石料理に通じるものがある。店内には茶事を行う茶室も備え、本格的な茶懐石をお作りすることも可能。さらには、県内外を問わず茶懐石の出張料理にも対応しているので、ご予定のある方はどうぞお問合せいただきたい。

　また、注目は修業から戻った2代目が腕を振るう天麩羅だ。東京の天麩羅店にて研鑽を積んだ2代目の天婦羅は、ごま油を使い薄衣でサクっと揚げる。父と共に板場に立つ若き2代目にますますの期待がかかる昨今だ。ああ、幸せ…としみじみ嬉しくなるような、親子2代が腕によりをかけるコース料理を味わいに、大切な方を伴って、訪れてみてはいかがだろう。

　2022年、県内のまんのう町にて古民家を自らリノベーションし、オープンさせた「看々亭」では昼限定で鰻丼と松花堂弁当をご提供。〈永楽亭〉と併せて同店へも是非一度。

店舗情報

永楽亭

※平均予算は税込み金額の目安です