re:斬

re:斬

一般には出回らない珍しい魚も取り入れながら
その美味しさを引き出した鮨を提供

　北新地と言えば、大阪のキタを代表する高級歓楽街。数多くの店がひしめき合う街の中に建つビルの1階に店舗を構える〈re：斬〉。店の入り口となる扉はヴィンテージ感が漂い、そこが鮨店とは想像できない雰囲気である。

　〈re：斬〉が他店と一線を画すのは、握りの種類の多さにある。基本的にはおまかせコースで召し上がっていただくが、ネタは全て天然物で、常時25〜35種類ほどを揃えて多種目の味覚を経験してもらう。「そんなには食べられない」という方でもシャリが控えめなので、全てを食べても心地よい満足感に満たされる。もちろん、お客様の嗜好に合わせてコースの構成も即座に替えてもらえるので、気軽に様々な味を愉しんでいただける。

　ネタとなる魚介類は、その時に一番いいものを大阪の市場から仕入れる他に、信頼関係を築いてきた地方の漁港からも鮮度抜群の一級品が店に届く。その中には、深海魚や地元の人しか知らない地魚なども含まれ、あえて珍しい魚を仕入れることも同店の特徴で、「地方の港町にある鮨店が都会に出てきたら…」をコンセプトに、名前の知らない魚や、初めて口にするような魚を提供している。

　活魚で届いた魚は店で神経締めを行い、その魚が持つ香りや旨みを損なわないよう丁寧に下処理を施す。魚によっては熟成をかけて最高の美味しさを引き出したネタへと仕上げる。

　シャリに使う米は、糖度や水分量、粘度などのデータから米のプロと相談して決めた2種類の米をブレンドし、赤酢をベースにネタと調和する鮨酢でシャリを整えている。

　大阪の街中ではめったに口にすることのできない鮨をここ〈re：斬〉で。店は予約制だが、席に空きがあれば当日のご案内も可能。日本の海には、ご自身の食べたことのない魚がまだ数多くいる。訪れるたびに新しい魚に出会えるかもしれない鮨店である。

店舗情報