VOIGER

VOIGERヴォイジャー

クライアントのビジネス・商売の起爆剤になりたい

　大阪を拠点に、飲食や物販店舗・クリニック・マンションの共用部などのインテリア設計デザインを手掛ける〈VOIGER〉。同社を統括する吉本宗氏のモチベーションは「クライアントのビジネス・商売の起爆剤になりたい」ということ。

　デザインを手掛ける際には、じっくりとヒアリングを行い、クライアントが思い描くビジョンを把握する。そして、エンドユーザーの目線に立って“こんな店があったらいいなぁ”を膨らませながら具現化していくことが、吉本氏のスタイルだ。このエンドユーザー目線が無いと、ただクライアントと作った趣味の店になってしまい、長続きはしない。クライアントのためだけのデザインではなく、クライアントのためになるデザインがしたいと。

　“印象”に残るデザインも特徴の一つ。印象に残れば他の誰かに教えたくなる。それが口コミとなって、良いスパイラルを生む。また、空間全体のバランスにも心を配る。空間を彩る要素として、デザインだけで満たすのではなく、店舗のスタッフやエンドユーザーを含めて100％になる空間を想定しデザインする。

　デザイナーはアーティストではない、というのも吉本氏の考えで、「デザイナーが自分の好きなものを作るだけなら、自分のお金でやればいい。クライアントのお金でデザインさせていただくので、１円たりとも無駄にはできない」。それがブレないデザインに繋がる。

　プロジェクトを進める上で、クライアントやデザイナーが一つのチームとなって、ワクワクできるような時間を過ごす。その空気感が、エンドユーザーにも伝わる—。吉本氏の理想の形だ。

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