天婦羅割烹 すみ
自然の恵みを大雪山連邦の湧水で溶く
軽やかな衣で味わう至極の天婦羅
陽が落ち、街に灯りがともるころ。旭川市中心部、日本最北の歓楽街「サンロク街」の喧騒を背に、一軒の店が静かに暖簾を掲げる。扉の向こうに広がるのが〈天婦羅割烹すみ〉。日常から切り離された静謐な時間が流れる。2022年の開業以来、真摯に天婦羅と向き合う姿勢で、食通たちの信頼を集めてきた一軒である。
店主・鷲見篤史氏は、旭川の老舗で15年に渡って修業を重ね、下積みから料理長になった実力派の料理人だ。修業時代から全国の名店を巡り、食材の背景にある想いを知るため、生産者のもとへ自ら足を運んで確かな信頼関係を築きあげた。このような過程を経て選び抜かれた食材は、北海道産を中心に、全国各地で出会った農家や漁師から届く逸品ぞろい。時には市場に出回らない希少な食材に出会えることもあるというから、訪れるたびに新たな驚きがある。上質な素材の持ち味を引き立てる衣にも、細やかな工夫が凝らされている。小麦粉は厳選した北海道産、水は大雪山連峰の湧水を使用。揚げ油は太白胡麻油をベースに選び抜いた2種類を、その日の気温や湿度によって配合を変えてブレンドしている。食材、衣、水、油、そして揚げ手の感覚。そのすべてがそろったときだけに成立する天婦羅は、まさにこの食材、この場所、この料理人だからこそ完成する極上の味わいである。
メニューは、天婦羅と季節の料理を組み込んだコースに加え、厳選食材の魅力が存分に味わえる「おまかせコース」(3日前までに要予約)。揚げたての天婦羅と料理の美味しさを引き立てる酒類として、地元旭川の「男山」やクラフトビール、北海道産のワインを取りそろえている。
店内は、白木をふんだんに使ったシンプルで上品さが漂う設え。カウンター席、小上がり仕様のテーブル席、個室を備える。目の前で天婦羅を揚げる様子や店主との会話を愉しめるカウンター席はわずか4席。確実に席を確保するなら予約がおすすめだ。
腕、食材、おもてなし、そして凜とした空間。そのすべてが高い次元で調和している同店。旭川を訪れる理由として、この一軒を目的に据える価値は十分にある。
店舗情報
天婦羅割烹 すみ
| 住所 | 北海道旭川市3条通8-1705-31 |
| 電話番号 | 0166-29-2022 (完全予約制) |
| 営業時間 | 17:00〜22:00(最終入店20:00) |
| 平均予算 | 10,000円〜30,000円 |
| 定休日 | 日曜日(月曜が祝日の場合、日月休み) |
| ホームページ | https://tempura-sumi.jp |
| https://www.instagram.com/tempura_kappou_sumi/ |
※平均予算は税込み金額の目安です