カモセ珈琲焙煎所

カモセ珈琲焙煎所

ポテンシャルを活かしながら深煎りに拘る
スペシャルティコーヒー専門自家焙煎珈琲店

　前身の業態から一貫してスペシャルティコーヒーを専門とした自家焙煎珈琲店、〈カモセ珈琲焙煎所〉。2023年に5周年を迎え、同じ高槻市内に移転リニューアルをした。

　新しい店舗はシンプルなモノクロのファサードに大きな「COFFEE」の文字。店から漂う芳ばしいコーヒーの香りはそのまま変わらない。世界での流通量が6〜7％ともいわれる稀少な豆だけを取り扱い、単一銘柄のシングルオリジン（生産者限定）7種と、オリジナルブレンド2種を常時用意し、量り売りを行っている。

　スペシャルティコーヒーを扱う店においては珍しく深煎りをメインとしている同店。屋号のついた一番人気の「カモセブレンド」もその1つだ。4種類のスペシャルティ豆をブレンドした深煎り珈琲で、苦味・酸味・コクのバランスが良く、すっきりとした後口が特徴。オーナー曰く、スペシャルティコーヒーだからこそ深く煎っても上質な酸味が残り、味わいに深みが増すという。扱う豆の特徴を表した一言には、「ど定番・バランス派」「個性派」など、コーヒー初心者にも分かりやすく表記されているのも嬉しい。もちろんスタッフに好みを伝えれば、それに一番近い豆を紹介してくれる。豆の販売だけでなく挽きたて淹れたてのコーヒーを店内で楽しむこともテイクアウトすることも可能。カモセブレンドのエスプレッソをトニックウォーターで割り、ミントとレモンを加えた爽やかな炭酸モクテル「モヒートエスプレッソ」は、一度口にするとクセになる味わいだ。

　2022年秋、京都・河原町の四条通り沿いにオープンした「カモセ珈琲直売所」は、テイクアウトのみのスタンドスタイルで、焙煎豆とコーヒードリンクが購入できる。コーヒーはもちろん、オリジナルTシャツやマグカップなどのグッズは、海外からの旅行客にも人気となっている。

　稀少な豆のポテンシャルを活かしきる焙煎技術によって特別に仕立て上げられたコーヒーは、初心者の方にも上級者の方にもきっと納得の一杯になるだろう。

店舗情報